理系大学院生のトビタテ留学記~日本人の98%がいかないかもしれないスロベニア~

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クロアチアの首都 ザグレブ

皆さんこんにちは、りょうです。

さて、今回はクロアチアの首都ザグレブについてみなさんにシェアしたいと思います。ブログをお休みしていた間もたくさんの都市を訪れていたので、皆さんにシェアしたいことがたくさんあります!まずはブログ再会第一弾としてクロアチアの首都であるザグレブについてご紹介します。クロアチアは、僕が住むマリボルの南西120kmに位置する南北に細長い国です。(バスで1時間半くらい)首都のザグレブは、北の方にあります。

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またクロアチアは、EUには加盟しているもののシェンゲン協定には加盟していないので国境を越えるときはパスポートを見せて入国審査をしなければなりません。出国審査と入国審査が100m離れた位置にあるという島国、日本では経験することのできないなんとも不思議な経験でした笑シェンゲン協定とはヨーロッパの国家間において国境審査なしで国境を越えることを許可する協定のことを言って、2019年現在、フランスやイタリア、ドイツなどの主要国を含む26カ国が加盟しています。ちなみに現在、EU離脱を巡って議論が白熱しているイギリスはシェンゲン協定に加盟しておらず、入国する際は審査が必要になります。私はこの留学中、シェンゲン協定加盟国のみを旅行していたので今回が初のシェンゲン協定国外旅行になりました。

また、シェンゲン協定に基づく滞在規定には一部地域をのぞいて以下の規則が適用されています。

「あらゆる180日間の期間内で90日間」つまり、直近180日間のうち最大90日間はVISAなどの特別な査証を発行することなくシェンゲン協定加盟国内に滞在することができるのです。90日間を超えて滞在する場合はVISAなどの査証をはじめ、諸手続きが必要になります。

それでは、クロアチアの首都、ザクレブの紹介をしていきたいと思います!

1.イェラチッチ広場

 まずはザグレブの中心地にあるイェラチッチ広場です。イェラチッチ広場はザグレブ中央駅前に広がる新市街と旧市街の間にあり、昔から商業の中心地として栄えていました。現在も、巨大な野外市が開かれており食品や雑貨などさまざまなものが売られています。中にはこんな可愛い刺繍屋さんも!

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ただ、刺繍を買うときには注意が必要で「ハンドメイド!」と謳っていても実際はmade in chinaであったり(made in chinaが悪いというわけでは無いと思いますが、、、)ということがあるので、きちんと店員さんに聞いて確認することが重要です。

 広場の名前は広場にある騎馬像のモデルでもあるイェラチッチ総督に由来しています。

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彼は19世紀に活躍したクロアチアの軍人かつ政治家であり、クロアチア国民にとっては英雄のような存在なのだそうです。彼は1848年革命(1848年革命:ウィーン会議によってフランス革命ナポレオン戦争後のヨーロッパを革命前の絶対王政に戻し維持しようとした保守反動体制であるウィーン体制が崩壊した革命。総称して「諸国民の春」とも呼ばれている。)時、オーストリアハプスブルク家の元、独立を目指すハンガリー革命の鎮圧において功績をあげ、クロアチアの総督に任命されました。また、同時期にクロアチア国会で奴隷制廃止を行ったことでも有名です。

2.ザグレブ大聖堂

 次に紹介するのはザグレブ大聖堂です。大聖堂は、先程紹介したイェラチッチ広場から程近い場所に位置するカトリック教会です。

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大聖堂の建設は1094年に始まり、その後、タタールと呼ばれるモンゴル遊牧民の侵入時に破壊されましたが13世紀末にゴシック様式で再建されました。その後1880年の大火で大きな被害を受けましたがネオゴシック様式で再建され、現在の形にいたります。

 ちなみに大聖堂の左右にある2本の塔は高さが105mとクロアチアで最も高い建物になっています。 

 余談にはなりますが、聖堂とはキリスト教の礼拝施設のことをいい、ミサが行われます。一般的に聖堂の中でもとりわけ大きな建築を大聖堂と呼び、8世紀に聖堂内の主祭壇の下には聖人の遺体、少なくともその一部が埋葬されていなればならないという法が定められました。

3.聖マルコ教会

 次に紹介するのは聖マルコ教会です。聖マルコ教会は、聖マルコ広場にあるカトリック教会で、屋根のカラータイルが特徴的です。

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写真向かって左側がクロアチアスラヴォニアダルマチア王国(クロアチアは中央クロアチアスラヴォニア地方、ダルマチア地方、イストリア地方の4地域から成る。)の紋章、右側がザグレブの紋章をそれぞれ表しています。

また、教会が位置する広場には国会議事堂や首相官邸など国の中枢機関が集まっています。日本で言うところの永田町といったところでしょうか。教会の内部は基本的に一般公開されていませんが、夏季になるとまれに内部が一般公開されるそうです。ザグレブを訪れる際はインターネット等で事前に内部の見学ができるのか調べてみると良さそうです。

4.失恋博物館

 次に紹介するのは失恋博物館です。英語名では、「Museum of broken relationship」といい、ユニークな展示が行われています。

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博物館内部には、恋愛を中心に世界各国から寄贈された様々な思い出の品がそれぞれの物語の説明とともに展示されています。中には、家族や友人との死別に関する物品などもあり、展示物と展示物に宿る物語を一つ一つ鑑賞することができます。

ここで、展示物の一つをご紹介

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〜携帯電話〜

「それは、長い300日間だった。

彼はこれ以上電話をかけることができないように私に自分の携帯電を渡した。」

博物館には日本語ガイドはもちろん、カフェも併設しており、ゆっくりとそれぞれの物語に心を寄り添わせることができます。

以上、クロアチアの首都ザグレブに関する紹介でした。ちなみにクロアチアの通貨は、kn(クーナ)です。レートとしては、1クーナ=16.29円(ブログ更新時現在)です。物価としては、日本と変わらないもしくは、日本より割安な印象でした。最近では、アドリア海の美しさや美味しい海鮮料理などから日本人にも人気の国であるクロアチア、その首都であるザグレブを皆さん一度訪れてみてはいかがでしょうか。

それでは、今日はこの辺で。

りょう